【CPAP】呼吸器学会でも紹介されるCPAP 治療法に関するご質問（設定・使用方法など）

マスクやホースが破損した場合は、どうしたら良いでしょうか？

医療機関より保険適応で使用されている場合は、機器供給会社へ連絡すれば持ってきてもらえます。自己所有の場合は、新しく購入してください。

※応急的な方法としては、ホースの破れをビニールテープで塞ぐと良いです。「ビニールテープでは塞がらない」「マスクが破損している」という場合は、交換後に使用することをおすすめいたします。

特に、マスクのポート（呼気を逃がすための穴）を塞ぐと、二酸化炭素の排出ができなくなりますので、注意が必要です。

着用後、眠りにつくまで読書やスマホを操作することは可能ですか？

視界良好なマスクもあります。ただし、寝る直前のスマホは睡眠の質を下げる可能性があるため、なるべく控えることをおすすめいたします。

最近、音が気になります。原因はなんでしょうか？

考えられる原因は「器械音」「リーク」「開口」の3つです。器械音は、外気フィルターの交換時期、もしくは本体の異常が考えられます。リークは、マスクの組み立て不良の場合が最も多く、分解・掃除後に音が発生します。

マスクの締め具合が弱い、ズレている可能性もあります。開口は、文字通り、口が開くことによって発生します。いびき防止の口テープやチンストラップで対応可能です。

マスクが汚れてきました。交換は可能でしょうか？

交換はもちろん可能です。新しいマスクをご購入ください。多少の汚れであれば、マスクに付属している分解方法を確認し、細かく掃除すると綺麗になります。

マスクのお手入れ方法については、こちらもご確認ください。

いつまで使用したら治るのでしょうか？

CPAPは、睡眠時無呼吸症候群を根治させるものではありません。かけている時は見えて、外せば見えない眼鏡と同様に、CPAPを装着していれば無呼吸になりにくいですが、装着しないと無呼吸状態は発生します。

CPAP装置の使用期間についてはこちらこちらのコラムもチェック。

毎夜使用しないとCPAPの効果は続かないのでしょうか？

その通りです。しかしながら、「4時間以上70%」という合言葉があります。4時間以上使う日を7割（21日／30日）保てば、効果が期待できるという考えです。慣れも必要なので、段階的に100％を目指しましょう。

マスクが気になって眠れません。どうしたら良いでしょうか？

治療重視の使用から、慣れ重視の使用（設定の変更）で始めるのが良いかも知れません。設定の変更については、自己判断せず、主治医に相談するようにしてください。

マスクが鼻に当たって痛いです。どうしたら良いでしょうか？

締め方が強すぎる。または、マスクの形状やサイズが合っていないのでマスクを変更すると良いです。

マスクを装着すると鼻がつまります。どうしたら良いでしょうか？

加湿器を使用したり、口テープやチンストラップを使用して口もれを防いだりしてみてください。

睡眠中に装置が停止しないか不安です。どうしたら良いでしょうか？

万が一装置が停止しても、生死にかかわるようなことは起こりません。鼻マスク使用の場合、口で呼吸できます。口テープは、約2cm幅のテープを縦に貼っていただくため、完全に口を塞ぐことはありません。

フルフェイスマスクの場合、安全弁がついているので、器械が停止したとしても、マスクから外気を吸うことができます。

無意識に外してしまっているようなのですが、効果としてはどうでしょうか？

世界的に、4時間以上70%の日数を使うようにいわれていますが、深睡眠は寝始めの90分に出現しやすく、その間使えるだけでも効果は期待できます。

しかし、「眠気が取れていない（日中の傾眠）」「疲れが残る」などの自覚症状がある場合、上手く活用できていない可能性があります。使い始めの方は、「治療効果＜継続使用」で構いませんので、使い慣れることを意識してみてください。

昼寝の時も使用したほうが良いですか？

使えるのであれば、ぜひ使ってください。

CPAPを使っても日中眠たくなることがあります。使用方法が誤っているのでしょうか？

単純に使用時間が足りていない可能性があります。CPAPデータを見るか、CPAPタイトレーションやMSLTという検査を受けていただく必要があるかもしれません。

「十分な睡眠時間をとっているのに眠い」という場合は、ナルコレプシーという過眠症の疑いがあります。ナルコレプシーの疑いがある場合は、SAS専門医療機関の中でも睡眠学会認定医療施設などを受診してみてください。